ペット鳥の埋葬

家族や親友として、一緒に暮らして来た大事なペットは、たとえ小さな小鳥でも、ずっとずっと元気で長生きしてほしい、と思うのは誰でも同じだと思います。しかし、とても残念で悲しい事ですが、鳥の命は人間よりもはるかに短く、いつかはお別れしなければならない日がやってきてしまいます。鳥の場合病気にかかっても、なかなか具合が悪い様子を見せる事がありません。野生では集団の中で暮らして来た鳥にとって、弱っている所を見せてしまうと仲間から見捨てられ、天敵などに襲われやすくなるからです。
そのため、本当に具合が悪そうな様子を見せたときには、もう手遅れになっているということも少なくありません。毎日、細かな様子をチェックして、病気にかかっていないかどうか見極める事が早期発見と病気を治すことにつながりますが、万が一の場合もあるということは覚悟しておかなくてはなりません。昔であれば亡くなった小鳥は、土に還してあげるというのが普通でしたが、都会では土の地面は少なくなっていますし、一戸建ての自宅であればともかく、集合住宅等では土に埋めてあげる事はなかなか難しいのが現状です。
そうかといって、勝手に公園等に埋める事は法律違反に成る場合もありますし、犬などによって掘り返されてしまう事もあるので、安易に埋める事も出来ません。また、愛情を込めて一緒に暮らして来たペットなのだから、人間と同じようにお葬式をしたり火葬してお墓に納めたい、という人も増えて来ています。このような事から、最近ではペットのお葬式や火葬、埋葬、お墓の管理などまで請け負ってくれる、ペット専用の霊園が増えて来ています。これらの霊園では、亡くなったペットを火葬だけしてもらう事や、お葬式をしてもらったりと、予算や希望に応じて選ぶ事が出来ます。お葬式ではテープで読経を流したり、献花をしたりと本格的なものもあります。
また、お墓は霊園によっては合同の墓地だったり、個人墓地が選べたりする場合もあります。このような墓地へ納めると、その後も好きなときにお墓参りが出来ますし、定期的にお坊さんがお経をあげてくれたり、大法要を行ったりしてくれる所もあるようです。もちろん、火葬だけをお願いして自宅に持ち帰る事も可能です。火葬後はきちんと骨壺に納めてくれるところがほとんどです。ずっと一緒に暮らして来た愛するペットとお別れするのはとても悲しい事ですが、楽しい思い出と癒しをくれたペットに、感謝の気持ちを持って冥福を祈ってあげれば、安らかに眠ってくれる事でしょう。

参拝する寺社仏閣のご利益別初詣