ペット鳥の病気

愛情を注いで共に暮らしているペットの鳥は、飼い主にとって立派な家族の一員です。そんな大事な家族の一員には、いつまでも健康で元気でいてほしいと願うのは当然のことです。もの言えぬ鳥は、具合が悪くてもそれを人間に伝える事が出来ません。それどころか本来、野生では集団で暮らしている小鳥などは特に、具合が悪いということがわかってしまうと、仲間から見捨てられ、天敵に狙われやすくなるという命の危険と直結しているため、出来る限り具合の悪そうな所を見せないと言われています。
ですから本当に具合が悪そうに見えたときには、相当に重症化してしまっており、手の施し用が無い、という場合が多いため、飼い主が普段から細心の注意をはらって、フンの状態や羽のつやなどをよくチェックして、出来るだけ病気を早期に発見出来るようにしてあげることが必要です。一般的に鳥はウイルス性の病気にかかりやすいと言われています。鳥インフルエンザは人への感染が恐れられ、話題になりましたがそれ以外にもクラジミア感染症やウイルス性羽毛疾患(PBFD)などがあります。またダニや寄生虫によって起こる病気や不衛生な餌や水によって起こる胃や腸の炎症、ヨード不足で起こる甲状腺腫、さまざまな原因で卵が卵管につまってしまう卵詰まりなどがあります。
また人間と同じようにビタミンA不足や肥満によって引き起こされる通風やビタミン・ミネラルが不足して起こる脚気やクル病などもあります。フンの状態がいつもと違ったり、体重が急激に減るような事があったときは、いつもと変わらないように見えても、まずは獣医師に相談する事がおすすめです。止まり木にとまっていても、体を膨らませてじっとしていたり、普段と違いケージの下の方にいるような場合には、大分具合が悪くなっていると考えた方がいいでしょう。具合が悪そうだと思ったら、寒い場所をさけ、とにかく暖めるようにしてあげるといいでしょう。室温が28℃以上あるのが望ましいですが、無理な場合には電気スタンドなどで暖めてあげてください。
食欲がなくなっている場合もありますが、出来るだけえさを食べて体を維持する事が出来るようにしてあげる事も大切です。自分でえさを食べようとしない場合には、人間が食べさせてあげる事も必要ですが、あまり無理矢理食べさせる事は危険です。様子がおかしいと思ったら、なにはともあれ、すぐに獣医師に相談する事をおすすめするとともに、日頃からバランスの取れた食事に気をつけて、免疫力を高めておく事が大切です。

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