ペット鳥オウムのおしゃべり
ペットとして飼っているインコやオウムの仲間が、「オハヨウ」「コンニチハ」など、人間の言葉をまねて喋る事が出来るのは有名です。セキセイインコでも大型のオウムでも、上手に人間の言葉をまねて喋る事が出来るので、とても楽しいペットになります。地球上の生き物の中で、人間の言葉をまねて覚え、同じように発音する事が出来るのは、現在わかっているところではこのインコとオウムの仲間と九官鳥だけです。鳥たちが人間の言葉を喋っている様は、自然の不思議とユーモアあふれる姿に心が温かくなるものです。
では何故、インコやオウムの仲間は人間の言葉をまねて喋るのでしょうか?野生では集団で暮らしているインコやオウムの仲間は、その鳴き声によって、仲間同士でさまざまな複雑なコミュニケーションを取りながら暮らしています。そしてその中で、あいさつなどで相手の鳴き声をまねるという事も頻繁にしています。また、多くの仲間がいる集団の中で、自分の親や子供といった家族を区別する必要があります。そのために、複雑な沢山の種類の声を出す事が出来るといわれています。ある研究ではインコの親が自分の子供を呼ぶ名前のような個別の声があり、この声はヒナが生まれつき本能で知っている訳ではなく、人間の子供が親から自分の名前を学ぶのと同じように、産まれた後に親から学ぶものであるということがわかったと伝えています。このためインコやオウムの仲間には複雑な音を学ぶ能力が備わっていると結論づけています。
またインコやオウムの仲間は脳の中の音を聞いたときに働く部分と、声を出すときに働く部分が、人間と同じように大脳を通じてつながっていることがわかっています。このため聞いた音を上手にまねする事が出来ると考えられています。ペットのインコやオウムが人間の言葉をまねてしゃべるのは、毎日一緒に暮らしている飼い主の事を仲間だと思っていて、コミュニケーションをとって、絆を深めようとしているからだと考えられています。
言葉をまねて話すことは出来ても、実際の意味まではわかっているとは言えませんが、たとえば飼い主が近くに来たときに「コンニチハ」というと、飼い主が喜ぶということを学ぶ事は出来るので、その場の状況に合わせて上手に言葉を選ぶ事も出来ると考えられています。過去には逃げ出して迷子になったオウムが自分の家の住所や電話番号をしゃべり、無事に飼い主の元へ戻る事が出来た、という話もあります。言葉を覚えさせるには、根気づよく何度も話しかけてやることが必要ですが、これによりさらに絆を深める事が出来るのではないでしょうか。
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